大学在学中に取得した会計士の資格ですが、当時の勉強時間を振り返りたいと思います。
会計士試験は論文も含めると6科目あります。
しかも、足切りがあるため満遍なく勉強が必要です。
満遍なく勉強するためには、毎日やることを決めてしまえばいいので一日のスケジュールを決めましょう。
高い合格実績で選ぶなら資格の大原 公認会計士講座一日のスケジュールを決める
私は、大学3年の時に受験した短答式試験に落ちたのをきっかけに、一日のスケジュールを下記のように変更しました。
短答まで | 短答以降 | |
内容 | 時間 | 時間 |
財務会計(計算) | 7時〜10時 | 7時〜9時 |
財務会計(理論) | 10時〜12時 | 9時〜11時 |
管理会計 | 13時〜15時 | 12時〜14時 |
監査論 | 15時〜17時 | 14時〜16時30分 |
企業法 | 17時〜19時 | 16時30分〜18時 |
租税法 | 19時〜21時 | 18時〜20時 |
経営学(選択科目) | 20時〜21時 |
一日のうちに手をつけていない科目がないようにすることを意識しました。
丸一日簿記を勉強して、次の日に監査論を一日と勉強していくことも検討しましたが、予備校の答練がある日は、ペースが乱されます。
私は、答練のある日は上記のスケジュールをスライドさせて対応していました。
答練受けて、その場で復習すると2、3時間かかりますので一日の勉強としては十分だと判断しています。
スケジュールを決めるメリットは、その日に勉強することを悩まなくて済むことです。
形式的にその日の勉強内容を決めてしまえば、勉強内容を決める時間を省略できます。
自習室について、なんの勉強しようかなと悩む時間が勿体無いですので、やることを決めてしまいましょう。
時間配分や、どの順番で勉強するかは人によって異なると思いますのでカスタマイズしていただいてかまいません。
ただ、午前中が一番頭が冴えていますので財務会計(計算)がお勧めです。
やはり、財務会計が一番ボリュームが多いですし勉強時間が必要です。
また、会計士となった後も財務会計が苦手だとしんどいので得意科目にしておきましょう。
朝一で暗記系を勉強すると眠くなりますので、計算科目がいいと思います。
同様の理由で、昼食後も暗記系は避けましょう。
昼食後はどうしても眠くなりますから、管理会計や租税などで手を動かして目を覚ましましょう。
時間で区切る
スケジュールを決めた後は、絶対に時間を順守しましょう。
簿記の問題を解いていると、この問題まで終わったら終了しようという誘惑にかられます。
しかし、終了時間は絶対に守りましょう。
そうしないと次の科目を勉強する時間がなくなります。
そうなると午前中に勉強した科目は、順調だけど夕方以降に勉強している科目の勉強が足りていないということになります。
また、時間内に解き切る癖と集中し続ける力が必要です。
財務会計の2時間は、本当に疲れます。
そのため、2時間集中して問題を解き続ける力をつけましょう。
企業法や監査論などは、書き続ける体力も必要ですが、それは答練で身につけましょう。
普段の勉強では、書く時間がもったいないので書く必要はないです。
とにかく、インプットに時間を費やしましょう。
財務会計(計算)、管理会計、租税法、経営学について
講義を受けたらひたすら問題集を解きましょう。
理論を完璧に理解してからでないと、問題解けないという人もいますが、完璧に理解しているかどうかを試すためにも問題を解きましょう。
テキストは、わかりやすいように作られているので読むと理解した気分に慣れます。
しかし、実際に問題を解くと手が止まる。
また、問題を解いていると理解していない部分が浮き彫りになります。
浮き彫りになったら、テキストや基準に戻れば十分です。
つまり、
理解する→問題をとく
ではなく
問題をとく→理解していないところを確認する
このサイクルで回していきましょう。
複数回問題を解いていくと、理解できなかった理論もそのうち理解できるようになります。
そのためには、複数の問題を解く必要があるのでとにかく問題を解く量を意識しましょう。
財務会計(理論)、監査論、企業法について
理論科目については、テキストだけでなく基準を確認しましょう。
科目 | 基準 |
財務会計(理論) | 会計基準 |
監査論 | 監査基準 |
企業法 | 会社法、金商法 |
テキストは、わかりやすく作られています。
そのテキストは、基準を読んで作成者が作ったものです。
足りないことはありませんが、基準を読んで理解・暗記することも必要です。
会計士になった後は、基準をベースに議論・検討していく必要があります。
そのため、受験時代から基準に慣れていくことは必要です。
基準をしっかり理解すると、暗記系の短答式試験は9割以上は簡単に取れるようになります。
短答式試験の問題は、基準をベースに作成されていますから基準の理解が絶対に必要です。
テキストは、基準を読んで理解できない時に読み返しましょう。
まとめ
会計士受験時代のスケジュールと勉強法を簡単にまとめました。
会計士試験は、科目数が多く勉強するのが大変です。
一発で合格するには足切りに合わないことが必要です。
つまり、苦手科目を作らないことが必要です。
全部をそれなりに満遍なく点数を取るために、毎日全科目勉強するようにしましょう。
大変だと思いますが、習慣にしてしまえば考えることもなくなります。
上記のスケジュールだと、一日12−13時間勉強できます。
1年継続すれば、4,380時間の勉強時間を確保できます。
会計士試験の勉強時間は3,500時間ですから、かなり時間を確保できていることになります。
1年間はつらいかもしれませんが、1年で受かるならいいと思いませんか?
1年で会計士になれるなら、価値のある努力だと思います。
頑張りましょう。
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