【会計士1年目】身につけておくといいスキルは?

仕事術

会計士必須のスキルとしてExcelが挙げられます。

特に若手のうちは、Excelが使えるだけで高評価です。

入社してからExcelを学ぶとかなり大変なので、できれば入社前に習得しておくことをお勧めします。

Excelができるだけで同期に差をつけることができます。

英語をマスターするよりもコスパがいいので、とっとと習得してしまいましょう。

Excelですること

  • 前期比較、前年同期比較
  • 月次推移分析、回転期間分析
  • pivotによる分析 など

正直何でもできますし、何でもできるようになる必要があります。

大量のデータを高速で正確に処理するためにExcelをマスターしましょう。

データ加工の速さで同期に差をつけろ

監査は会社からデータ(試算表、仕訳など)をもらわないとはじまりません。

もちろんデータはそのまま使用することはできません。加工が必要です。

データ加工は1年目に依頼されることが多いです。

その時、お願いした上司の想定工数を下回ることができれば上司の評価は高まります。

同じ作業を2時間かかる人と30分で終わる人。

どちらの方が上司は信頼するでしょうか?

もちろん正確性は同じとします。

というか大抵の場合、30分で終わる人の方が正確です。

30分で終わる人は関数などを駆使しているため、手入力の作業がない。

そのため、転機ミスなどのヒューマンエラーが少ないのです。

一方2時間かかる人は、1つずつ転機していますから時間がかかる上にどうしてもヒューマンエラーのリスクが高まります。

データ加工で、会社からのデータを間違えて入力してしまうと致命傷になります。

Excelを正しく操作することで、素早くデータ加工を実践し上司の評価をゲットしましょう。

作業時間を減らして仕事量を増やせ

データ加工はあくまで作業です。

データ加工したからといって監査したことになりません。

つまりデータ加工をしたからといって、仕事したことになりません。

会計士は、加工したデータをもとに数値の信頼性を担保することが仕事です。

1年目で仕事をたくさんすることで2年目以降に大きな差となります。

データ加工という大量の作業に時間を取られてしまうと、仕事する時間が取れなくなります。

ここで、データ加工が得意なAさんと、データ加工が苦手なBさんという同期を例に説明します。

Aさんは上司から依頼された作業を1時間で終わらせ仕事に取り掛かります。

Bさんは上司から依頼された作業に丸一日費やしてしまいます。

仕事をしているのはAさんだけですね。

また、定時間際に緊急の仕事が生じたとします。

その時、データ加工で苦戦しているBさんにその仕事をするチャンスは巡ってきません。

だって、Bさんはデータ加工に四苦八苦しています。

緊急の仕事をお願いしにくいですよね?

すでに仕事をしているAさんに追加の仕事が発注されます。

どうでしょうか。

たった1日ですが、AさんとBさんの経験値に大きな差が出ますね。

これが1年継続すると、挽回が難しくなるほど差が付きます。

早いうちにデータ加工を終わらせて、どんどん仕事しましょう。

自分の身を守れ

会計士1年目は、大体繁忙期からのキャリアをスタートします。

夜遅くまで働くこともあると思います。

そんな時、Excelが得意だと労働時間は短くなります。

私も1年目の時はExcelが全く使えず毎日0時まで仕事していました。

時には、家に帰れず1週間続けてタクシーで帰ることもありました。

このままでは死ぬ。

そう思った私は、必死でExcelを勉強しました。

そのおかげで、1年後には19時に帰れるようになりました。

間違いなくExcelのデータ加工処理が早くなったためです。

残業時間が減れば、自分の時間が増えるので自己投資に時間を充てることができます。

周囲が仕事で疲弊している時間に自己投資して、ガンガンスキルアップしましょう

Excelの勉強法

ではどのようにExcelを勉強するか。

もし時間があるなら、MOSを取得しましょう。

MOSはWord、Excel、PowerPointのスキルを測定する試験です。

Excelだけの勉強で十分ですが、WordやPowerPointも覚えておくとさらに強力です。

もちろん時間がなければExcelだけで十分です。

MOSである程度、Excelの関数を覚えたら実践あるのみです。

なるべく、Excelのセルに直接入力することはやめましょう。

直接入力しないためには、どのような関数を使えばいいのか。

どんな機能を使えば、効率的に加工ができるのか。

常にそのことを意識して仕事しましょう。

意識しないと使えるようになりません。

MOSを取得している人は多いですが、活かせている人は少ないです。

関数の使い方は、自分で考えないといけないのです。

コピペで完了してしまうと、次回に全く活かされません。

1時間かかった作業は、2回目は30分以下で終われるように仕組みを作ることが必要です。

そのために、関数を駆使しておきましょう。

もちろんできる人は、マクロで終わらせましょう。

ただ、マクロは作業過程がブラックボックスになるので上司によっては嫌がる人もいます。

作業過程が可視化できる関数がおすすめです。

どの関数を使用していいか分からなければ、自分が行いたい作業をグーグルで検索しましょう。

先人たちが答えを共有してくれています。

その関数をコピペして自分のものにしていきましょう。

自分で検討するよりも先人の答えを利用するのが、成長への近道です。

私も簡単ではありますが、Excel例を共有します。

会社から入手した試算表をもとに現預金の増減分析をするための加工例になります。

会社から入手する試算表は、毎回同じパターンです。

そのため、当該データをシートに貼り付ければ科目別増減分析ができるように加工しておくと仕事は非常に早くなります。

なお試算表の数値は、テキトーですのでご容赦ください。

監査法人に行くと、どのような増減シートを作っているかの参考にもなると思いますのでご参考までに。

まとめ

会計士1年目は、膨大な作業量で忙殺されます。

そんな時Excelが得意かどうかで労働時間が大きく変わります。

データ加工に忙殺されると会計士の仕事ってなんだっけ?

俺こんなことするために頑張っただっけ?

と仕事の意義が見出せなくなります。

会計士の仕事は、数値を検証することにあります。

また、数値をもとにクライアントと協議しあるべき会計処理を検討することが重要です。

数値加工に終始することは仕事ではありません。

それでも、データ加工ができることは1つの大きな武器になります。

ぜひ、Excelを習得して会計士ライフのスタートダッシュを切りましょう。


会計ソフトのすき間を埋める 経理のExcel仕事術 [ 羽毛田 睦土 ]

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